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4つのテーマに企業・団体が22の事例報告 第3回「北区「地域づくり集談会」に市民ら120人が参加

  • 執筆者の写真: 徳永
    徳永
  • 12月7日
  • 読了時間: 3分

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 11月20日、熊本市北区の課題を市民、企業、行政が共有し、解決に知恵を出し合う、北区「地域づくり集談会」がフードパル熊本の熊本市食品交流会館多目的ホールで開催された。主催は、北区・地域の課題解決チーム(世話人代表・徳永親、実行委員長・木村正夫)。この日はボランティア団体や産業団体、企業など22組が、自治会と企業の連携や、企業の採用の現状、外国出身者との共生の取り組み、交流人口・関係人口拡大のための企業連携をテーマに、日頃の活動を発表、参加した市民、県議、市議ら120人が全体討論などに参加した。

 同「集談会」は●地域に開かれた活動を行っているボランティア団体や企業が一堂に会し●地域の課題を共有●そこに参加した市民や企業が自らも新しい活動を始めるきっかけをつかんでもらい、北区全体の活性化と一体化につなげるのが狙いで、今回で3回目。(撮影:香月光一)

 開会に先立ち、木村正夫実行委員長の主催者挨拶の後、吉住和征北区長が「北区4地区での集談会の成果と今後の展開」をテーマに基調講演を行った。


「地域への企業の思いが伝わってきた」の声


 テーマ➊「自治会の課題解決策と企業との連携」では立田山の山林火災避難訓練と自治会と企業との連携を事例に龍田西校区第4町内自治会 ・福野久男自治会会長、近代経営・松崎武則取締役総務本部長、スタディライフグループ・古川寛子CEOが発表、自治会との連携について熊本ヤクルト・麦足賢治植木センターマネージャー、セブン-イレブン・ジャパン・北岡幸子地域共生南九州ゾーン担当、美創・野平凌央店舗開発担当が現状を述べた。 テーマ➋の「企業における地元採用と人材循環」では、フジバンビ・松本 順次社長、KMバイオロジクス・濵治和博人事部長が高卒・大卒・中途採用について、永野商店・永野順也社長は、新規事業立ち上げに伴う求人難について、杉養蜂園・毛利浩一会長は、初任給や給与改善江の取り組みの現状を報告。崇城大学・武谷浩之副学長からは卒業生の進路の現状、シルバー人材センター・山浦英樹シニア専門員は、シニアの就労状況を述べた。

 テーマ➌「外国出身者との共生の取り組み」では、九州測量専門学校・丁畑咲子校長が留学生の現状を、熊本菊寿会「さわらび」・斉藤大祐施設長、ハイコムライフクリエート・大賀郁奈事務長からは、外国出身者に頼らざるを得ない実情を、熊本電気鉄道・出家潤総務課長と新規建設・江良安典総務課長からは、現場で力を発揮する台湾出身の社員が紹介された。

 テーマ➍「交流・関係人口拡大」では、エーコープ熊本・野田憲専務が熊本電鉄と連携した北熊本駅での台湾旅行客へのPR活動、吉次園・前田正明 社長からは増加するが外国人観光客の現状、植木青果市場・渡辺 美佐子社長からは、地域に開かれた市場として「朝市」の開催など施設を活用した今後の取り組みへの意欲が述べられた。タケウチ・竹内靖晴 社長は集客にSNSを活用した店内庭園でのイベントの事例紹介のほか同じ地域でのイベントの連携を呼び掛けた。また、年間4千人が体験する陶芸教室も行う玄窯・齊藤博之社長は、様々なイベントへの出張開催が可能なこと、来年、操業120周年のホシサン・福島和政社長は、同記念イベント開催に向け地域の協力を要請した。

 会場では「自分が知らない北区の魅力を感じた」「企業の方の地域への思いが伝わった」などの意見が聞かれた。

サイト「北区NETマガジン」を発行中

 主催者の同課題解決チームは、北区の多様な活動を発信するWEBサイト「北区NETマガジン」で、求人情報なども紹介中。

 今後は、各地域でのランチ会、定年退職者の会合、様々な職種の社会人と膝を交えて交流する小中学生向けの職業教室、合同集団面接会、企業同士の連携、ボランティア団体と企業をつなぐ第3者機関づくりの模索など、要請の多い幅広い活動に取り組む予定。

 同チームが運営するWEBサイトは、北区ネットマガジン と検索下さい。

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